第20回 (2005年7月22日) 松村早希子(滋賀県立大学人間文化学研究科) 『英語学習者間の聞き返しにおける発話とジェスチャーの関係』
【要旨】英語学習者が英語で話をしていて、知らない言葉、或いは、聞き慣れない言葉があった時、聞いた言葉をそのまま聞き返す場面が見受けられる。この聞き返しに対し、話に参加している学習者はどのように対応してゆくのだろうか。英語学習者の聞き返しによるやり取りに注目をすると、聞き返された言葉は、参加者の間で共有され、繰り返し発語されていた。では、繰り返される言葉は、全て同じ言葉なのだろうか。発話のみに焦点をあてると、確かに同じ言葉である。しかしながら、ジェスチャーに注目すると、実は、言葉が繰り返される度にジェスチャーの形は変わり、しかも、言葉が共有されるのと同様にジェスチャーも共有され変化してゆくのである。本発表では、このような発話とジェスチャーに焦点をあて、それぞれがどのように関係しているのかを見ていく。
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