2008年10月21日火曜日

第32回こころとからだ研究会のご案内

4第32回の「こころとからだ研究会」の日程・内容が下記のように決まりましたのでお知らせします。今回ご発表いただく中村好孝さんは、本年4月から新しく本学スタッフになられました。これまで社会学者ライト・ミルズを中心とした社会学史研究のほか、障害者福祉、そして「ひきこもり」のフィールドワークと、幅広く研究活動を行われてきました。今回はそのなかから以下のテーマでお話いただけることになりました。大変面白い話が聞けそうです。みなさま、是非、ご参集ください。

日時:11月07日(金)14:00-16:00←ご注意ください。いつもと開始時刻が違います。
場所:学科会議室(人間文化学部D0棟2階)←ご注意ください。いつもと違います。

話題提供者:中村好孝氏(滋賀県立大学人間文化学部教員)
 演 題 :『ひきこもり当事者本を分析する』


【 要旨 】:ひきこもり当事者が書いた手記や本などに典型的に見られる、彼らの訴えを、社会学から分析する試みについて報告する。また、このテーマをより一般化したときの含意についても考察したい。一つには、ひきこもり当事者だけでなく、不登校の当事者など、ある種の当事者の訴えを分析すると、そこには共通のパターンや内容があり、それは報告者にとっては非常に興味深く、同時にどう考えればよいのか不思議でもある、ということを論じたい。もう一つ、報告者は福祉の支援者でもあり(現在はほとんどペーパードライバーのようなものになってしまっているが)、社会学の観点の意味はどこにあるのかということについても考えたい。